16.8 グローバル・ガバナンス機関への参加

目標 グローバル・ガバナンス機関への開発途上国の参加を拡大・強化する。

出典:外務省訳

今回は、地球上の誰一人として取り残さないと誓うSDGsの16番目にある目標の「平和と公平をすべての人に」では、公平な司法制度の普及と犯罪の撲滅をターゲットに掲げているんです。
中でも、特に犯罪の危険に脅かされている途上国の人々が、司法による十分な保護を受けられることを目指したターゲットの一つであるグローバル・ガバナンス機関への開発途上国の参加を拡大・強化するのです。

  

汚職や賄賂が蔓延る開発途上国には、公正な選挙が実施されておらず、立法や行政の監視が機能していないであったり、民主制の基盤になるジャーナリズムの自由も確保されないなど、「法の支配」に多くの課題がございます。

  

このような司法の弱さから、紛争問題に公平・公正な解決が出来ておらず、経済を支えるための法整備も不十分な状況が続いてしまっております。
政策の実施においても非効率で不透明なプロセスになり、市民に不満と不信感を与え、国の発展を大きく妨げる要因になっているのも問題です。

  

人材も資金も不足している開発途上国に変化を起こす為には、グローバル・ガバナンス機関への参加が不可欠になります。

  

グローバル・ガバナンス機関とは、世界の問題に対して共通ルールを作成し政策を実行する国際協力組織の事であり国際機関や各国政府、民間NGO、企業などが幅広い立場の団体に協力し合い、国の安定や民主的発展に向けて地域のニーズに合わせた形で援助する仕組みになっているのです。

  

国際通貨基金(IMF)、国際復興開発銀行(IBRD)、国際金融公社(IFC)など、世界の貧困減少の為に投資や支援策を打ち出す国際協力機関は数多く存在し、国連では途上国の事情や意見を反映するために積極的な加盟を促しております。

  

そんな現実があっては成らないと強く想い立ち向かわなくてはなりません。
共に平和で安心な暮らしを持続可能な社会にして行きませんか?

 

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