5.1 これからのジェンダー平等のために​

目標 あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。

出典:外務省訳
複数の男女の手。ジェンダー平等のイメージ画像

世界のジェンダー平等事情

突然ですが、国会に占める女性議員が最も多い国はどこでしょうか? 

正解は、東アフリカのルワンダです、その割合は61%です。ちなみに日本の女性議員の割合は約10%です。先進国のトップに立つアメリカは19%でした。(参考:Women in national parliaments 2018) ​

この記事は、「これからのジェンダー平等について」をテーマにしています。誰もが性差で悲しまない未来のために今日からできる事をご紹介します。 ​

日本政府は、2016年5月に「女性の活躍 推進のための開発戦略」を発表し、①女性と女児の権利の尊重・脆弱な状況の改善、②女性の 能力発揮のための基盤の整備、③政治、経済、公共分野への女性の参画とリーダーシップ向上を重点分野としました。2018年~2020年までの3 年間で少なくとも400万人 の途上国の女性たちに質の高い教育や人材育成の機会を提供する旨も表明しました。​

途上国の女の子たちに、教育の機会や人材育成の機会を提供する取り組みは、彼女たちの人生を大きく変える素晴らしい取り組みです。 ​

世界には、女の子と言うだけで学校に行かせてもらえなかったり、大人になる前に結婚させされ、出産・家事を強いられる事が当たり前の国がまだまだ存在します。

こうした女性への迫害は途上国で特に深刻ですが、先進国には女性への迫害はなくなったのでしょうか? 

冒頭の女性議員の問題、皆さんは 正解されましたでしょうか?​

私は不正解でした。先進国の欧米の女性議員割合が高いと思っていたからです。

結果をみて、日本や欧米の女性議員の割合がとても低い事に驚きました。   ​

途上国・先進国問わず、雇用や給与、家事分担、財産、社会への意思決定の参加などにおいて、性差がなくなったとはまだまだ言えないと思います。 ​

女性が差別のために、自分の能力が十分に生かせなかったら社会や経済が持続的に発展していく事は出来ないのではないでしょうか?​

そこで、社会の制度や慣行の見直しを呼び掛けているのがこの目標です。 ​

  • SDGsと、この目標に関心を持つこと ​
  • 性差の常識に疑問を持つこと ​
  • この2つが、誰もが性差で悲しまない未来のために今日からできる事です。ジェンダー平等は一人一人の意識が変わらなければ、国も未来も変える事は難しいでしょう。 ​

    また、「性のあり方」を理由とした差別や不利益を受けているのは女性だけではありません。 「ジェンダー平等とは男女平等の事」という事も忘れてはいけないと思います。 ​

     

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