12.7 持続可能な公共調達(SPP)とは

目標 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。

出典:外務省訳

公共調達とは、政府が民間の企業から物やサービスを購入する事を言います。
例えば公共事業での施工業者の発注、災害時の避難所への支援物資等で公共調達が利用されます。
では、持続可能な公共調達(SPP)とは一体どんな物なのか?どんな対応が行われているのか?
そういった部分を簡単に紹介して行きたいと思います。

  

■持続可能な公共調達(SPP)とは
公共調達の際にその場限りでなく、その後も持続的に利用出来るような物を購入する事で
公共調達の資金が節約出来、持続的に公共調達が行え環境に配慮しながら経済の循環させるグリーン経済へとシフトする事が出来るというものです。
日本では、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて持続可能な公共調達が考えられていました。

  

■世界の持続可能な公共調達(SPP)の為の活動
・持続可能な公共調達のための国際イニシアティブ(SPPI)
国や地方の公共調達の促進、国家間の協調、公共機関・企業間の利害調整や協力強化等、SPP支援を目的としています。

  

・持続可能な消費と⽣産に関する10年計画枠組み(10YFP)
社会が持続可能な生産消費形態へ移行する為の10年間の枠組みを示したものです。
6つのプログラムがあり、その中の一つに持続可能な公共調達が含まれています。
SPPを導入するにあたっての技術面・財政面の支援や、国内でのSPP意識の向上、SPPツールの開発と共有等がSPPの実施内容として検討されていました。

  

・アジア太平洋グリーン公共調達パートナーシッププロジェクト
ASEAN地域各国のグリーン公共調達の構築を目的としたプロジェクトです。
日本・中国・韓国の知識を各国に共有し、年次の会合で活動を報告し合いお互いの能力の向上を図るような試みもされていました。

  

以上、持続可能な公共調達(SPP)とそれにまつわる活動について簡単に紹介して行きました。
公共調達とは公共事業等、政策に付随するもので私達には関わりが薄いようにも感じますが、結局は持続可能な生産と消費を実現する事が目的ですので、日常の無駄な消費を無くすだけでも目標への貢献に繋がります。
身近な日常のちょっとした事から、見直してみるのも良いかもしれませんね。

 

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