4.c 世界の地域間での教育格差

目標 2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員研修のための国際協力などを通じて、質の高い教員の数を大幅に増加させる。

出典:外務省訳

世界の地域間での教育格差、その原因として途上国の教員数の不足、教員の教育能力の不足等が挙げられます。
そういった問題を解消する為、どういった活動が行われているのでしょうか?

  

教員の能力不足の理由として、教員自体も質の高い教育を受けていない為に、正しい指導法が分からず教科書を暗記させるだけのような質の低い教育しか行う事が出来ていない等があります。
日本では教員といえば教員免許を持っているものですが、途上国では教員の資格を持たずに子供達への教育を行っている人もたくさんいます。
そう言った教員の質が低い問題を解決する活動として、「国境なき教師団」と言うものも存在するんです。

  

国境なき教師団」はカンボジアに教員を派遣し、実際に子供達への教育をするのではなく、いずれその子達の教師となる教師の卵達が正しい指導法を学べるよう教員養成学校の教官に対し教育法の指導やサポートを行っています。
そうする事で、教員養成学校から質の高い教員が排出され、その教員の指導を受ける子供達の教育の質が向上するという循環が出来るのです。
この循環が、カンボジア全体の教育の質を高める事に繋がるのです。

  

このような活動が他の途上国にも広がっていけば、世界全体の教育の質を高める事も可能でしょう。

  

もちろん、実際に現地の学校で子供達に向き合って教育を行うという事も悪くありません。
ただ、持続的に教育の質を高めて行こうとすると、やはり根本の問題を解消する必要があるのです。
途上国の人達が国として自立する為には自国の中で循環する仕組みを作っていく事が大事です。
国境なき教師団」の活動は、まさにそれを目指した活動なのです。

  

今回は途上国での教育問題について、教員に焦点を当てて書いていきました。
未来を担う子供達に正しい知識を身に着けさせる立場にある教員という仕事は、本当に大事な仕事だと思いますし責任ある立場だと思います。
もし途上国の為に教育面で活動したいという方は、「国境なき教師団」のサイトを覗いてみてはいかがでしょうか?

  

世界中の全ての子供達が良い教育を受けられるよう、私達も何か出来る事も考えていきたいですね。

 

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