4.a 学べる事のありがたさ

目標 子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。

出典:外務省訳

日本では、こども園(私の世代は幼稚園や保育園)、小学校、中学校と当たり前のように教育のステップが仕組みとして存在しています。

  

今日はこの教育の仕組みをつくることへの取り組みや、教育の仕組みをつくるために何を考え行動すべきかについて考えたいと思います。

  

教育の仕組みをつくるには、校舎を建てるとか先生を育てるというのもとても大切なことです。
でも、少し考えてみてください。毎日食べるものがなかったら、どうしますか?
勉強することと食べ物を得ること、どちらを優先するでしょうか。
他にも、住むところがなかったら?や、親が働いていて兄弟の面倒をみれないなどたくさんの課題があったとき、どうしても生きることが優先され教育は後回しになります。

  

最低限の生活(食べること、住むこと、服を着ることなど)が保証されてはじめて教育というものが重視されるのです。

  

もし、自分の親が教育を受けていなければその重要性が分からない可能性もあり、読み書きができず、同じサイクルが繰り返されることになります。
貧富の差がますます生まれ、差別が広まり余計に貧富の差がひどくなります

  

だからこそ、教育のシステムの実現には世の中の仕組みそのものが必要です。
また、日本においても障害者と健常者をわけて教育していることも問題です。
よく、障害者の体験をする授業や取り組みがありますが、そもそもそれ自体差別ではないでしょうか?

障害者の方と共存する社会の実現は健常者と同等の権利を保障することであり、障害者の困っていることを健常者がフォローするような仕組みづくりこそが求められるのです。

  

教育をするには、食べること、住むこと、服を着ることなど人間としての最低限の生活を保障する仕組みをつくることが必要です。
それと同時に校舎を建てたり、先生を育てることが必要です。
障害者と健常者が同じ教育環境で生活し、その環境が当たり前となることが両者の壁を取り払い、特別扱いをせず、同じ人間として生活することができる社会をつくるのだと思います。

  

子供は社会の宝物といわれます。
でも、毎日毎日を生きられるかどうかという環境に置かれたとき、その言葉は空虚となります。

  

あなたが受けた教育を、今教育が受けられない子供たちが受けられるように、できることからはじめましょう。

 

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