2.b 皆が納得のいく貿易とは

目標 ドーハ開発ラウンドのマンデートに従い、全ての農産物輸出補助金及び同等の効果を持つ全ての輸出措置の同時撤廃などを通じて、世界の市場における貿易制限や歪みを是正及び防止する。

出典:外務省訳

ドーハ開発ラウンドという貿易交渉が2001年にカタール国の首都ドーハで宣言されました。
内容と致しましては、世界貿易機関(WTO)が、貿易障壁を取り除く事を目的として主催しています。

  

貿易障壁で我々に馴染みのあるものといえば関税です。
食料自給率を下げない為に設定されていますが、これが高すぎる為に途上国に対する貿易の歪みが発生しています。
だからといって税率を下げてしまうと、今度は自国民が苦しむ事となります。
今は関税だけを対象としてお話させていただきましたが、他にも補助金や、規制等もあります。
少しの内容ではありますが、現時点でもとても難しい問題だと思います。

  

その為、SDGsが採択された2015年から現在2021年まで全く見通しが付かない状態であり、2030年にとても達成出来るとは思えないと言われています。
どちらか一方だけを立たせれば良いという問題ではないからです。

  

ドーハ開発ラウンド自体、まだまだ改良の余地があるとの声もあります。
皆様はどうすれば先進国と途上国、双方が納得のいく貿易が出来ると思いますか。
一人一人が関心を持って、提案を沢山出していけばこの問題も2030年までには解決するのではないでしょうか。

 

【この記事に関連する目標はこちら】

  • 食事中の子供たちの画像
    2.1 小さな意識から大きな食料支援へ