2.4 シロアリ+ゴミで砂漠が緑化する?

目標 2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。

出典:外務省訳

アフリカの農作物と言えば何を連想されるでしょうか。

  

イモ、カカオ、コーヒー等様々あるかと思います。
ですが、それらは収穫出来るまでに充分な土地の質、気候があってのものです。
乾燥地帯や、作物の育たない痩せた土地ではこれらの作物はとても育てる事は出来ません。
作物を育てる為にはまず、土壌がしっかりしたものではないといけないのです。

  

では、その様な土地に住む人々は農業を放棄し、永久に支援に頼るしかないのでしょうか。

この問題を解決するのがタイトルに記載した通り、シロアリとゴミなのです。
ザイと呼ばれる農業技術はまず、土地に小さな穴を掘ります。
そこに生ゴミを撒くと、それにシロアリが呼び寄せられ巣を作ります。
この巣が雨季に雨水を貯め、水分を確保します。
生ゴミに含まれる有機物が肥料になり、更にはゴミの中の種子から発芽して緑化を進めます。
又、家畜も放牧するので、エサを食べた家畜のフンが肥料になり、フンの中の種からも発芽します。
この様にして、良質な緑化のサイクルを形成し、農業に適した土地を作る事が出来ます。

この手法を痩せた土地に住む人々に伝えれば問題はすぐに解決する様に思えます。

残念ながら今現在飢えに直面しているので、緑化を待たずにゴミや芽を家畜の餌にしてしまいます。
今死んでしまうかの瀬戸際ですので、明日以降を考えて行動しないというのも理解出来ます。

しかしながら、その現状を放置していては緑化はありえません
緑化をサポートする為にザイを実施している周辺にフェンスを建設したり、乾燥や高温からシロアリを保護する為にビニールを敷く等の支援活動を現地で行っている方々が居り、なんとこの緑化計画は日本人が中心となって活動しています。

現在食料を巡って争いが絶えない日々を、痩せた土地に住む人々は過ごしています。
痩せた土地が充分に緑化すれば、この問題も解決します。
飢餓で亡くなる上に、争いで死者が出るといった悲しい連鎖を止める事が出来ます。

  

この活動の寄付もありますので、興味を持たれた方は是非とも活動のご協力をお願い致します。

 

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