11.4 世界遺産・自然遺産を守るために出来る事

目標 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する

出典:外務省訳

世界遺産・自然遺産を守っていますか?

皆さんは文化遺産/自然遺産である世界遺産をどのぐらいご存じでしょうか?
近年では、富士山や富岡製糸場がまず頭に浮かぶと思います。
実際に訪れた方も多くいらっしゃるかと思います。

このような世界遺産に対して、ここでひとつ考えてみたいと思います。
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。」ため、私たちは何ができるでしょうか?

何ができるかを考えるときに世界遺産の保護・保全を妨げているものは何かをまずは考える必要があります。


一般的に環境問題、観光公害などが要因とされています。
これらに対して何らかの手を打つことが緊急の課題であると言われていますが、私たちは何ができるでしょうか?

世界的な環境問題としてご存じの通り「地球温暖化」が挙げられています。
この「地球温暖化」に対しては、まず私たち一人一人が、省エネルギーに取り組むことがとても大事です。


➀ごみを出さない②電気をこまめに消す③ガソリンは極力使わず、歩く、自転車にのる

     

など一般的に言われている省エネへの取り組みが世界遺産の保護・保全につながります。
また、環境問題で今起こっているさまざまな出来事を、世界のたくさんの人々に知ってもらうこともとても大切なことだと思います。


温暖化への対策を十分に行なわない場合、様々な人々の暮らしはさらに深刻化し、取り返しのつかない被害をもたらす危険性が指摘されています。
もう世界遺産の保護・保全のためだけの問題ではありません。
この地球温暖化を止めるために、世界の多くの人々が力を合わせて取り組んでおり、日本ではこれまで温室効果ガスの削減や省エネ化など、
地球温暖化に対するさまざまな対策を実施してきていますが、現在でも日本は二酸化炭素などの温室効果ガス排出のワースト国のひとつになっています。
このような状況であることを自覚して地球温暖化で危機に瀕している世界遺産を守ることは、私たち人間の”責任”でもあります。

そして観光公害です。
観光公害は具体的にどのように対策すれば良いのかはわかりにくいと思います。
世界遺産に対する観光公害とは具体的にどんなものなのでしょうか。

厳島神社の大鳥居が倒壊の危機にあると言われています。
理由は大鳥居に賽銭感覚でコインを差し込む観光客が後を絶たないためとのことです。
この厳島神社の例は特殊かもしれませんが、マナーを守らず身勝手な行動をとる観光客が増えたことが
世界遺産の保護・保全を妨げていることに大きく影響していることは明らかです。

ゴミ処理や自然や景観の損傷、建物・遺跡の破損や落書き、禁止区域への立ち入りなど、観光公害は深刻です。
観光公害の対策は、経済に及ぼす悪影響への配慮も求められるため、難しい問題です。


観光客にモラルの遵守をどう訴えていくか、これからも継続的に考えていく必要があります。

外務省のホームページに日本の世界遺産の一覧が掲載されています。
この機会に日本の世界遺産には何が登録されているのか改めて確認し、保護・保全の意識を高めてはいかがでしょうか。

 

 

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