11.3 みんなで考えて進めよう、都市化

目標 2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、全ての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

出典:外務省訳

日本には「東京」「大阪」「福岡」「名古屋」など、大都市と呼ばれる地域がいくつか存在します。
 
都市には人口が集中し、狭い土地に高いビルが立ち並びます。
わたしは田舎育ちなので、未だに都会へ出てくるとついつい上を見上げてしまいます。
とにかく人も建物も多く、ぎゅっと窮屈な気持ちになります。
 
そんな大都市にもメリットはたくさんあります。
人が多いため、それだけ仕事も多くあり、お店もたくさんあります。
やりたいことや欲しいものがなんでも揃う、魅力的な場所だとも感じます。
働くために都会へ出る、という人も結構多いですよね。
 
 
SDGsにおいても、「都市化の促進」が謳われています。
目指すのは、すべての国、すべての人にとって参加可能で持続可能な都市化。
そしてそのためには、どのように土地を利用するか、などの管理能力も必要となってきます。
 
 
今回は、わたしたちにとっても身近な問題となってくる、都市化や居住地の問題について考えてみましょう。
便利で快適な都市が増えたら、わたしたちの生活はきっと充実したものとなるはずです。
 
都市化を進めていく中で問題となってくるのが、資金や住宅地・インフラなどの不足です。
たくさんの人が住むためには、土地や建物がたくさん必要になりますが、そのためにはお金もかかります。
水道や電気などのインフラ整備も必須です。
 
つまり、むやみやたらに都市化を推し進めてしまうと、人々が暮らしづらい場所になってしまいます。
いざ暮らそうと思ったら家が足りない!水道も通ってない!なんて言われたら、困ってしまいますよね。
 
 
日本は比較的都市化が進んでおり、インフラも充実しています。
しかし、現在発展途上国と呼ばれるような国において、これから都市化を進めていく際には、様々な整備をしていく必要が出てきます。
 
家をどれだけ建て、どのように水道や電気を通すのか。そして、そのための資金をどう集めるのか。
しっかりと計画を立て、管理しながら進めていかなければなりません。
 
そこに暮らす人々の声も取り入れながら、どのような都市を造っていくのかを考えることも必要です。
お金のある他国が圧力をかけるような都市作りでは、良い都市にはならないでしょう。
 
そして、そうして作った都市を存続させていくためには、雇用の創出も必要です。
そこで暮らす人・働く人が、さらに様々なものを生み出すサイクルを作り出すことで、持続可能な都市化が叶うのだと思います。
 

 
日本は平和で、世界的に見れば恵まれた国かもしれません。
だからこそ、こうした都市化の問題を、人ごとにしない取り組みをしていきたいと思います。
 
NPO法人の活動に協力するなど、個人でも出来る取り組みはたくさんあります。
少しでも興味を持たれたら調べてみてください。
世界に目を向けるきっかけのひとつになったら嬉しいです。

 

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