15.b 森が無くなる?

目標 保全や再植林を含む持続可能な森林経営を推進するため、あらゆるレベルのあらゆる供給源から、持続可能な森林経営のための資金の調達と開発途上国への十分なインセンティブ付与のための相当量の資源を動員する。

出典:外務省

日本国土のなんと67%が森林です。

 
しかし海外の木材は非常に安価であることから、日本で使用される木材の80%は海外から輸入されてきたものなのです。
海外では各国に木材を大量に輸出するために、無計画な森林伐採が行われ、結果として森林の生態系が脅かされています。
 
 
利益に走った伐採ではなく、持続可能な林業を作り上げることが大切なのではないでしょうか?
 
この記事では「伐採され続ける木を救うこと」をテーマにしています。
森林伐採が大きな問題となりつつある現代ですが、私たち個人で取り組めることを紹介したいと思います。
 
 
まずは、「FSC認証」についてご紹介しましょう。
FSC認証は、森林管理協議会が定めた認証であり、世界共通の森林認証制度です。
 
これは、無計画に伐採され続ける、違法な伐採とは対をなす存在です。
この認証を受けると、環境や地域社会に配慮して適切に森林伐採を行い、森林を管理していることが証明されます。
 
企業としてもメリットがあります。
持続可能な森林づくりに力を入れている、というアピールを投資家や消費者に出来るのです。
私たち消費者個人が「この企業はFSC認証されているから積極的に使っていこう」という意識を持つことで、今よりももっと多くの企業がFSC認証を意識するかもしれませんね。
 
 
あの有名な「日本マクドナルド」もFSC認証を受けている企業のひとつです。
皆さんは知らず知らずのうちにFSC認証を使っている商品を利用していたかもしれません。
このような取り組みをしていることを知り、その企業のことをもっと好きになるのは私だけではないと思います。
 
 
ほかにも、PEFCというものがあります。
PEFC(森林認証プログラム)は、世界149ヶ国もの政府が支持している制度です。
国によって認定基準は異なりますが、「持続可能な森林経営」を大きな柱として設計されており、生態系の保全などを意識した内容になっています。
 
 
森林破壊により、これから絶滅するであろう動物や昆虫はたくさんいます。
例えば、インドネシアの絶滅危惧種の「スマトラトラ」。
縄張りが狭くなったことで、住民のしかけた罠により死亡してしまうなど、絶滅の一途を辿っています。
 
また、インドネシアでは違法な伐採が横行しています。
そんな木材を、日本もたくさん輸入しています。
 
 
このような伐採を続けて苦しむのは動物だけではありません。
いずれは人間も苦しむことになるはずです。
 
そんな人々を増やさないために、FSC認証やPEFCを意識してみませんか?
認証を受けるために現状を変えようと動く企業が増えていくかもしれません。
 
 
そして次にやるべきことは私たちが持続可能な社会を作るという意識を持つことだと私は思います。
未来はもうすぐそこ、思っているよりもずっと遠い話ではありません。

 

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