3.b 感染症に対する国家間の協力関係

目標 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチン及び医薬品の研究開発を支援する。また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)及び公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品及びワクチンへのアクセスを提供する。同宣言は公衆衛生保護及び、特に全ての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。

出典:外務省訳

昨今、感染症といえばコロナウイルスですが、コロナウイルスを含め様々な感染症に対抗する為に世界では感染症に対する国家間の協力関係を築いています。

  

この記事では、その一部を紹介していきたいと思います。

  

・感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)
2017年のダボス会議で発足した世界が連携してワクチン開発を支援・促進させる為のパートナーシップです。
当初はエボラ出血熱やMERS、ジカ熱等WHOの公表しているR&Dブループリントに記載される感染症のワクチン開発を支援・促進しています。
コロナウイルスが蔓延してからは、コロナウイルスのワクチン開発支援も行っています。

・Gaviワクチンアライアンス
貧困層への予防接種率を増加させる事で人々の健康を守る事を目的とし、2000年にスイスで設立されたパートナーシップです。
主に子供達への予防接種率向上を優先的に取り組んでおり、2021-2025戦略目標:Gavi5.0という目標を定め活動を行っています。
コロナウイルスの観点でも、ワクチンへの公平なアクセスを確保する為COVAXファシリティの事務局運営を行っています。

・グローバルヘルス技術振興基金
開発途上国に焦点を当て、途上国で蔓延する感染症や疾病の治療薬の研究開発を支援・促進する物です。
先進国と途上国では疾病の発症率も違いますので、どうしても途上国では必要としていても先進国では需要が無く治療薬の開発が進まない問題がありました。
その問題を解決する為、日本の製薬会社が技術面の支援を行い、ゲイツ財団等からの援助も受けて途上国向けの医薬品の研究開発が行われています。
対象の疾病としては、WHOが定めている顧みられない熱帯病中から選定し研究開発の対象としています。

  

以上、世界で設立されているワクチン開発の協力活動について紹介して行きました。
様々な国の政府、財団、製薬会社、研究機関が感染症や疾患の根絶・抑制を目標として活動しています。

  

私達にも出来る事としては寄付やワクチン開発支援の署名活動などがありますので、まだやった事がないという人も一度そういった情報を検索してみてはいかがでしょうか?

 

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  • 日本の貧困イメージ
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