6.4 0.75 何の数字かわかりますか?

目標 2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。

出典:外務省訳

私たちの住む惑星である地球はよく「水の惑星」と呼ばれています。
それは惑星の約7割が水で構成されているからです。

 

ですがそのうち人間が使用する淡水は約2.5%
その少ない淡水も約7割が氷河などの氷で、実際人間が使用できる水は、ほぼ地下水で約0.75%と言われています。

 

日本は、70%が山でさらに森林地帯が広がっており、季節風の影響で雨が降りやすいという世界的に見ても水に恵まれている国です。
そのため、水が足りないなどの問題に直面した人は少ないと思います。

 

しかし、世界を見てみると、水が足りずに約40%もの人が苦しめられています

 

そしてその水が比較的豊富といわれている日本も、遠くない未来に水問題に発展するとして様々な取り組みが行われています。

 

この記事はその取り組みの一つである「海水淡水化技術」をテーマにしていきます。

 

最初にも書きましたが、地球は約7割が水でその大半が海水です。
淡水が足りないなら海水をどうにかすればいい、と考えつくのは当然だと思います。
そのため、各国がこの技術に力を入れて取り組んでいきました。

 

しかしそう簡単にはいきません。

 

海水から塩分を抽出するには、莫大なエネルギーとコストがかかるという課題が見えてきました。
その課題を改善するために、日本は低コストで実現する様々な新技術を誕生させていきました。

 

日本のNEDCプロジェクトでは、このエネルギー問題とコスト問題を解決に導く技術の開発に成功し、既に海外での事業も始まっています。

 

その技術が「海淡・下水再利用統合システム」です。
この技術により省エネで低コストに近づいていったのです。

 

私はこの話を見た時、確かに水不足の話題は聞くものの、その解決法や技術の話は全く聞いたことがなく、よく知らないということに気づきました。

 

さらに調べていくと、世界的に様々な人々が取り組んでいることを知りました。
しかしその実装にはコスト面での問題が大きく、世界中に配備することは困難です。

 

その結果、水問題が原因で、紛争などが起きているということを知りました。

 

その問題をどうにかしようと、日本の企業が実用化に向けて様々な困難に苛まれながら開発して、海外で事業拡大していることを知りました。

 

私たちが何気なく蛇口をひねると出てくる水は、様々な人がどうにかしようと考えぬいて開発してきた技術の結晶なんです。
そんな水を大切にしていかなければならないと思いました。

 

個人で出来ることは少ないかもしれません。
でも、小さいことから始めていくことが大切なんだと思います。
そして、世界中の人が水で困らない世界へ導けるような、技術を開発する人も増えるといいなと思います。

 

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  • 日本の貧困イメージ
    1.2 日本貧困ラインとは