目標 2030年までに、全ての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
出典:外務省訳

こんな話を目にしたことがあります。日本は「水ストレス」の高い国だそうです。でも、生活していて水ストレスを感じることがありますでしょうか。
ちなみに、「水ストレス」とは人口一人当たりの利用可能水資源量のことを言います。
今日は、日本ではなぜ「水ストレス」感じないかについてお話しします。
水というと飲み水はじめとする生活用水を想像されるかと思います。では世界全体で生活用水が占めるの割合はどれくらいと思いますか?
実は1/4にも満たないのです。
では大半が何に使われているかというと、農業と工業に使われています。
つまり、野菜を栽培したり、家庭用品を工場で作ったりするのに使われているのです。
農業や工業に携わる方なら「当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、私は驚きでした。
食べ物や生活するための物を作るのに水は欠かせないものということになります。
では、話の冒頭に問いかけました、日本で水ストレスを感じないのは何故?ということですが、日本は輸入大国です。
食べ物や工業製品を輸入に頼っています。すなわち、必要な水資源は他国に頼っていることになります。ミネラルウォーターの多くは国内で供給できるようなので、輸入量はあまり頼らなくても良いようです。これが、水ストレスを感じないからくりです。
結果として、日本は水ストレスを感じない国です。
でも世界中にはきれいな水が無い(そもそも水自体がない)地域がたくさんあります。経済も大事ですが、大量にものをつくるとそれだけ貴重な水が消費されます。
飲み水に代表される生活用水だけでなく、食べ物の無駄をなくす、大量に工業製品を生産するといった無駄をなくすことが
世界の水不足を救うことになるかもしれませんね。
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