8.4 より少ないもので、より多くのものを満たす

目標 2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る。

出典:外務省訳

2016年、世界人口の86%が、自国の生態系が再生できる分よりも多く自然から取り出し、自然が生産されるよりも多く消費する生活していたことを知っていましたか?
 
今回のテーマは、資源が尽きない様に資源利用と生産の効率化環境悪化を最小限に抑える経済発展についてご紹介します。
 
 
世界の人々が日本人と同じ水準の暮らしをするためには地球2.9個分の資源が必要になると考えられています。
持続可能な生活をしていくためにも、これからの資源の消費や生産について考える必要があります。
 
持続可能な消費と生産を目指すためには、無駄な消費をまず減らす必要があると思います。
そして、より少ないものでより多くのものを満たし、より良くしていく必要があると考えます。
 
 
世界では毎年生産される食料の3分の1に相当する、13億トンがゴミに出されていたり、劣悪な輸送・収穫実践によって傷んでしまい捨てざるを得なくなっています。
これだけの食べ物が無駄になっている中で、全世界で20億人が体重超過、または肥満という結果になっています。
 
特にこのような傾向は先進国に多く見られる一方で、発展途上国では深刻な栄養不足問題が多く見られます。
発展途上国の土地は劣化、肥沃度の低下、安全な水の確保が難しく、天然基盤の食料供給能力を大きく低下させています。
 
先進国で多く無駄に消費されている食料を発展途上国に回し、生産のための基盤を整える事が生産の拡大と消費を抑える一つの解決策になると考えます。
発展途上国の生産の底上げをし、より少ないものから多くのものを生産できるようにし、生産性の向上を目指します。
先進国は生産力を上げるよりも、無駄になっている食料をどう抑えるか人々に消費されることなく無駄になっていく食料をどれだけ減らせるかが大きな課題と言えます。
 
 
私たち1人1人が無駄を減らすように少しずつ意識することが持続可能な生活を可能にします。
資源は食べ物だけではなく、エネルギーに関してもそうです。
小まめに電気を消す、エアコンの温度設定を1度変えてみるといった日常の些細なことから始めていけると思います。
 
適正に合わせて身近なことから始め、少し消費と生産のパターンを変えてみることで、やがてそれは持続可能な生活に大きな影響を与えるでしょう!

 

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