17.4 重債務貧困国に対し、債務救済、再編など債務リスクを軽減する

目標 必要に応じた負債による資金調達、債務救済及び債務再編の促進を目的とした協調的な政策により、開発途上国の長期的な債務の持続可能性の実現を支援し、重債務貧困国(HIPC)の対外債務への対応により債務リスクを軽減する。

出典:外務省訳

子どもでも大人でも、人が生きていく上で他の人からの手助け、支援はかかせません。
子どもは親からお小遣いをもらい、大人は仕事でお給料をもらう。これらも決して一人ではできないことです
それは国も同じです。SDGsの他の問題を解決する術を開示、提供しても、それには莫大な資金が発生します。
SDGsの政策を進めていく上でまず対策すべきは資金問題、債務問題なのではないでしょうか。

  

この記事では「重債務貧困国に対して、債務救済、再編など対外債務への対応により債務リスクを軽減する」をテーマにしています。
これらの解決策、その先について考えてみましょう。

  

まずは重債務貧困国(HIPC)という言葉をご存じでしょうか。貧しくかつ思い債務を負っている開発途上国のことを指します。
そして全体の約8割がアフリカに集中しており、先進国をはじめ多くの国がHIPCに対し支援、政策の考案など様々な対策を行っています。

  

国の債務という規模のとても大きい話をしているので、個人は関係ないのではと思う方も多いと思います。
ですが、他のSDGsの問題を解決していけば当然その分の資金が他のことに使うことができます。
私たちにも直接的ではないですが、この問題の手助けをすることができるかもしれません。
詳しい内容は他の記事を参考にしていただけたら光栄です。

  

話を戻しまして、実際にHIPCに対し世界、日本はどのような支援、対策を行っているのでしょうか。

  

主な政策の中に「HIPCイニシアティブ」と呼ばれるものがあります。
これはHIPC対し、それらの国が一定の基準に達した場合に、債務救済を提供するというものです。
支払い期日が到来した債務の年間最大80%の返済額を免除し、債務救済額が規定の額になるまで続けられます。
日本では2000年に行われた九州・沖縄サミットにおいて非ODA債権の削減率を90%から100%に引き上げ、多様な対策による支援の継続といった措置を自主的にとることを発表し、そして先進国、債務国、国際機関が一致して最大限努力するよう求めました。

  

このように世界、日本は様々な取り組みをしていますが現在でも資金の投資が不足しています。
国と国とが支援、協力し情報の共有などをしているように、私たちも人とのつながりを大切に正しい情報を得ることが重要です。

  

SDGsを知らない方は他の記事を見ていただき、知っている方も今一度SDGsに対する理解を深め、共有していただけたらと思います。

  

一人でも多くの方にSDGsそのものを知ってもらい、行動に移していただけたら幸いです。

 

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