17.3 ESG投資をご存じですか

目標 複数の財源から、開発途上国のための追加的資金源を動員する。

出典:外務省訳

持続可能な開発目標を達成するには、資金が必要です。
とてもリアルな話になってしまいますが、何かをはじめる場合、お金の問題がつきものです。
学校を建設したり、病院をつくったり、人を育てるなど元手がかかってきます。

  

今日はその資金調達の手段の一つとして「ESG投資」というキーワードについて話をしたいと思います。

  

私は40代のサラリーマンですが、あなたは就職活動をするとき何を基準に就職先を探しましたか?

一流企業と呼ばれている、給料が良い、自社のアイテムの売り上げが好調、海外へ社員旅行に毎年行っているなど、個人個人の価値観で企業にアプローチしていたと思います。ところが、これが変化しているようです。

  

社会に貢献している取り組みを行っているか、環境保全を考慮したものづくりをしているのか、企業経営の透明性が高い企業なのかといった、従来と違う要素から企業の価値をみるという時代になっています。

  

環境破壊に無関心、財務状況が不透明といった、一昔前にはたくさん存在したであろう企業は淘汰されようとしています。

  

ESG経営をしている企業には投資が集まり、日本におけるESG投資の市場規模は2018年で約230兆円で年々すごい勢いで拡大されているのです。
現在も今後も、企業はこれに沿った経営をしないと優秀な人材の獲得も、企業としての成長も見込めないこととなります。

  

このESG経営に積極的な企業から資金を調達し、発展途上国への学校建設、人材の育成、食料調達などにも大いに貢献できることとなるでしょう。

  

結果として、企業はその価値を高め、社会的にも充実した企業へと成長し、その成長によりまた資金が増えるといったよいサイクルがまわりだすのです。

  

持続可能な開発目標の達成のために、企業も社会の一員としてその責務を果たす時代にきています。
あなたがお勤めの会社でも、ESG経営を始めていきましょう。

 

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