14.c 脱プラスチック化

最近、レジ袋が有料になったり、プラスチックストローから紙ストローになったりと企業の脱プラスチック化を目にしませんか?
これはSDGs開発目標14「海の豊かさを守ろう」に向けて、動き出しているからです。

  

プラスチックは、軽量で加工がしやすく丈夫であることから様々なものに利用されます。

プラスチックは、時間をかけて細かく分解され海に生息する生物の体内に取り込まれ、それを食べる私たちにも悪影響が出たり、漁獲用の網にゴミが絡まって、海洋生物がかからなかったり、網が使えなくなるといった損失が出ます。

海に流出するプラスチックごみの量は、世界で年間約800万トンで、2050年には魚よりプラスチックごみの方が多くなる可能性があると言われています。

  

プラスチックのほかにも、海を汚している原因として洗剤があります。
洗濯洗剤には界面活性剤が含まれており、これが生活排水によって流れることにより、海や川を汚します。
全国的に下水道や浄化槽の整備が進み、生活排水を河川等に直接排出することは減少しており、全国の汚水処理人口普及率は90.9%に到達していますが使用の仕方には注意が必要です。
洗剤は使用量を増やせば、汚れが落ちる効果が増大するものではありません。水環境への負荷を減らすためにも、適正な使用量を把握し量って使うことをお勧めします。

  

MSC認証というラベルをご存じでしょうか?
持続可能な水産物にのみ認められる証のことで、通称「海のエコラベル」といわれています。
海を守りいつまでも魚を獲り続けられるよう、獲ってよい漁獲量や時期、魚の大きさなどを定めたり、他の生物がかかりにくい漁具を使うなど、厳しい取り組みをしている漁業者もいます。
「海のエコラベル」は、MSC認証を取得した漁業によって獲られた水産物の証拠です。消費者が「海のエコラベル」の付いた水産物を選ぶことによって、厳しい取り組みをしている漁業者を支えることにつながります。

  

企業として、プラスチックの容器を使用しない・再利用する仕組みを作る・清掃活動をする。

個人として、レジ袋をもらわない、ポイ捨てをしない、MSC認証やASC認証がされた魚を食べるなど

  

特にこの目標14の「海の豊かさを守ろう」は、一人ひとりが意識をもって行動することで確実に未来が変わります。

 

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