14.4 過剰漁業をなくし海に豊かさを

 

 漁獲量を世界各地で設定していることをご存じですか?


 漁獲量を適切に管理して、資源状況の悪化を防ぐという狙いです。漁業者は資源調査などをもとに算出されたデータに基づき漁業を行うことで、安定的な海洋資源の供給を守る役割があります。しかし、一部の漁業者はその決められた漁獲量を無視し、漁獲量を遵守しない者もいます。


 そういった行為を「過剰漁業」といいます。


 世界中で発生しており、海洋資源がどんどん減りつつあります。この過剰漁業は公海のほうでは違法ですが報告していないIUU(違法・無報告・無規制)漁業が多く発生しているため、漁業資源が枯渇寸前に陥っています。


 ですが、この過剰漁業を阻止することは時間がかかりますが可能です。 

 例えば、過剰漁業をしている船を監視、管理しなにかしらの目印を作ることで、過剰漁業を阻止できるはずです。2018年の世界漁業・養殖業白書という書物によりますと世界の海洋資源の約30%が過剰に漁獲されており、約60%がこれ以上獲る余裕がない状況のようです。この数字をさげる方法はいくつかありますが、国が行っている対策もありますが、それとは別で漁業とはかかわりが少ないわたしたちも対策できる方法はいくつかあります。

 まず国が行う対策として、3つの規制をかけております


 それは①インプットコントロール②テクニカルコントロール③アウトプットコントロールです。


 順番に説明していきますと…


・インプットコントロールは、船の重さを規制することです。
・テクニカルコントロールは、魚の産卵期や成長期にあわせて漁を禁止にし、海洋資源の生産量をコントロールすること。
・アウトプットコントロールは、漁獲量を制限し、船の圧力を規制することです。


 では私たちにできることは、そもそも海と海洋資源をを守ることです。具体的に言うと、プラスチック製のごみをなくす。環境汚染の原因となる廃棄物を減らす。
水質汚染のもととなる排水の量を減らすなど、さまざまな方法
があります。

 この3つのコントロールを継続的におこなえば過剰漁業も抑制できるはずです。

その結果IUU漁業も阻止し、安定した海洋資源をコントロールできます。国が過剰漁業を防止し、コントロールするので私たちはできることは少ないですが、今後とも、プラスチックごみを無くしていけば、漁業も過剰に乱獲することをやめると思うので、まずは身近なことから始めていきましょう。

 

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