15.c コロナ渦で密猟が増えている?

目標 持続的な生計機会を追求するために地域コミュニティの能力向上を図る等、保護種の密猟及び違法な取引に対処するための努力に対する世界的な支援を強化する。

出典:外務省訳

アフリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大により旅行者が7割も減りました。
 
観光ガイドや旅行客がサバンナを訪れる機会が減ったため、密猟者にとっては格好のチャンスに・・。
人目につかずバレにくいことから、たくさんの動物が犠牲となりました。
 
 
今回は、そんな「密猟」をテーマに、見ていきたいと思います。
 
 
みなさんは「クロサイ」という動物について知っていますか?
 
なんと、世界で5500頭しかいない希少な動物です。
クロサイには小さい角が生えているのですが、この角が闇市場で漢方薬や趣向品として、高値で取引されています。
アフリカではこのクロサイを筆頭に、様々な動物が密猟による罠や殺害によって苦しめられています。
 
その状況を打開すべく一人、アフリカで闘う日本人女性がいます。
 

 
アフリカ在住の太田 ゆかさんはクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げました。
密猟と戦うレンジャーの活動資金などを募金で募り、サイの角切りを行っています。
 
人間の爪が伸びるように、サイの角も時間とともに伸びていきます。
長く伸びていると、密猟者たちに狙われてしまいます。
 
そこでギリギリの長さまで短くカットしてあげることで、角のためだけに殺されるのを回避しようというのです。
もちろん、獣医師指導のもと、安全に・ストレスを与えないように実施しています。
 
 
そしてクラウドファンディングの支援者には、サイの角切りにバーチャル参加出来るというリターンがつき、実際に活動する様子を見ることが出来ました。
その結果、わずか4日で目標金額の110万円に到達し、最終的には179人の支援で、256万円もの金額を募ることができました。
目標金額を超えた分は、サイの保護活動に使われたようです。
 
 
現在でも、太田 ゆかさんは、「バーチャルサファリ」というYouTubeの生配信を行ったりしています。
太田 ゆかさん自身がサバンナをドライブしながら様々な動物を映し、動物についてのガイドがどこでも楽しめるという内容です。
大学の授業などでも利用されており、実際に体験した方々の感想もTwitter等に上がっています。
 
 
コロナ渦であっても、アフリカから遠く離れたこの日本という土地からであっても、サイや様々な動物を救うために私たちにできる行動は確かに存在します。
ぜひとも、このアクティビティに参加してサバンナの魅力を楽しみながらサバンナを守る活動に参加してみてはいかがでしょうか?

 

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